「黒人だからイジっちゃ駄目?」ブライアン、
“コーヒー豆”のあだ名に持論

2020年4月20日、「ブライアン」(登録者数231万人)が「【差別問題】コーヒー豆いじりについて【すぐ消します】」を投稿。
自身の「コーヒー豆」というあだ名が人種差別だと言われている問題について、一石を投じました。

茶色の肌にスキンヘッド「コーヒー豆」とも

黒人と日本人のハーフのブライアンは、スキンヘッドに茶色い肌という外見から、ネットでは「コーヒー豆」というあだ名で呼ばれることがあります。

このあだ名に対して、一部の視聴者からは「コーヒー豆って呼ばれていることについてどう思います?」「これは差別だと思います」と人種差別だと批判する声も上がっており、その声はブライアンのもとにも届いていたようです。
今回の動画は、そういったブライアンを“庇う”声に対するアンサー動画となっています。

「大豆」はOK、コーヒー豆はアウト?

ブライアンは、お笑いコンビ「バイキング」(登録者数13万人)の小峠英二を引き合いに、コーヒー豆呼ばわりを人種差別とする考え方に物申しています。

ブライアンは、自身と同じくスキンヘッドである小峠が、テレビ番組で「大豆」「ちんちん」と呼ばれていることについて、世間は「イジリとして見ていますよね」と指摘。

小峠と色が異なるだけにもかかわらず、コーヒー豆というあだ名が人種差別だと問題視する声に対して、

ちょっと色をつけて例えたあだ名をつけただけで「それはダメだ」って。
それはつまり(中略)「こいつイジっちゃだめだよ、黒人なんだから。」こういうことですよね?

イジっちゃダメなんですよね、俺が黒人だから。
それって差別だよね。

人種差別と指摘することこそ差別だとブライアンは主張しました。
これが相手を庇うどころか「実は相手を生きづらくして首をしめてた」と厳しく批判。
シバター」(登録者数107万人)を真似て、ビールを片手に「ねえ、いまどんな気持ち?」と皮肉りました。

いまどんな気持ち?
今画面見てて、庇ってたやつとか、今の俺のやつ聞いて「あっ…」て思ったでしょ?いまどんな気持ち?

庇ってるふりしてたけど、その庇ってるのが結局相手の肩身せまくしてたの気付いたよね?
全人種で、イジっていい人といけない人しっかり見分けろよ。
自分以外の人種だったら一個もイジっちゃだめなんてそんなのない、だって同じ人間だもん、別人種でも。

ねえ、いまどんな気持ち?

YouTube

どんな人種でも「同じ人間」

もちろんブライアンも、大前提として「仲良くもない人に人種を使ったいじりするのは当然ダメだからね」「相手が嫌がってるのにいじるというのはイジメになるので気をつけてください」(動画概要欄)としています。

その上で、相手をイジるときに「別人種だから違うだろ、みたいに考えちゃダメ」として動画を終えました。

嫌がってる人はイジらないで、嫌がってない人は別にイジっていいでしょう。
それはどの人種でも一緒です。だって同じ人間だもん。
別人種だから違うだろ、みたいに考えちゃダメですよ皆さん。

自分が正しいと思って庇ってくれた人もね、たまには自分の正義を見つめなおす必要もあるみたいですね。
そういう感じ。

嫌がってない人はイジっていい?

昨年、芸人コンビ「Aマッソ」(登録者数4.6万人)がライブ中に「大坂なおみに必要なものは?」「漂白剤。あの人日焼けしすぎやろ!」と外見をもとにしたネタを披露したところ、この発言が物議を醸し、所属事務所が謝罪する事態となりました。
(参考:ワタナベエンターテインメント「弊社所属お笑いコンビAマッソのライブ中の発言につきまして」)

こうした問題が起きると「本人が気にしていないのに問題視しすぎ」との意見が出ることがあります。
社会学研究者のケイン樹里安氏は、

こうした差別発言を野放しにしてしまうと(中略)「気にしていない(のかもしれない)本人」を飛び越えて、共通する属性をもつ「気にせざるをえない誰か」「傷つかざるをえない誰か」へと、その嘲笑はたどりつき、心身を深く傷つける可能性をもつ。(Wezzy

として、「差別発言は逐一、きちんと批判する必要がある」と述べています。

外見をイジる日本の笑い

ブライアンは、小峠へのイジリが許容されていることを背景に持論を述べましたが、そもそも外見をイジるという笑い自体が海外では受け入れられない場合もあるようです。

カメルーン生まれの漫画家「星野ルネ」は、日本人の外見イジりに驚いたと投稿しています。

ちなみにブライアン自身は2016年の動画では(本気なのかは不明ながら)「生きてきた中で一番嫌だったあだ名」として「コーヒー豆」も挙げています。

2万件以上のコメントが寄せられる

ブライアンの動画は4月21日17:40現在、約140万回再生されており、11万を超える高評価が寄せられています。
コメント欄では

「庇ってる人の一言の方がいじってる人の言葉より重いってことか。 難しいね。」
「行き過ぎた多文化主義や多民族主義、フェミニストに良くあるな。差別から守ってるつもりが無意識のうちに差別してる。 ブライアンの言う事は全面的に正しい」
「すごい優しい先生に怒られてる気分になった。」

など、2万件以上のコメントが投稿されています。

ブライアンの動画は、多くの視聴者に人種差別について考えるきっかけを与えたようです。