UUUMの決算資料でYouTuberの月収計算 フィッシャーズが圧勝【2019年10月版】

2019年10月11日にUUUMの四半期決算が発表されました。

数多くのYouTuberが所属するUUUMは上場企業であり、四半期ごとに決算資料を公開しています。
決算資料にはYouTuberの主な収益源である広告「Google Adsense」(グーグルアドセンス)の収益と、動画再生回数が記載されているため、ユーチュラではこれを元に動画1再生あたりの広告収益を計算し、各YouTuberの月間再生数と掛け算して月収を導き出しています。

これまでの動画1再生あたりの収益額は、

2019年3月~2019年5月 0.310円
2018年12月~2019年2月 0.273円
2018年9月~11月 0.294円
2018年6月~8月 0.22円
2018年3月~5月 0.238円

となっています。

再生回数は過去最高、収益はマイナス

今回発表されたのは、2019年6月~8月分。

動画再生回数は合計で115億7000万回。
前回は112億2100万回でしたので、3.1%の増加。
3四半期連続での過去最高更新となりました。

Google Adsenseの広告収益は、30億7000万円。
前回は34億8400万円でしたのでマイナス11.9%の減少です。
8四半期連続ぶりのマイナスということになります。

ちなみに全体の売上は55億800万円で、Adsense以外の売上は広告(企業とのタイアップ案件)が16億300万円、グッズやイベントが5億8800万円、自社サービスが2億4700万円となっています。
前四半期と比べると、企業とのタイアップ(14億7400万円)だけが増加しており、ほかはすべて減少。
減少した理由については資料に記載がないため不明です。

 

1再生あたりの広告収益は0.265円

次に、1再生あたりの広告収益を計算します。

(広告収益)30億7000万円 ÷ (再生数)115億7000万 = 約0.265

1再生あたりの広告収益は0.265円となります。
過去最高を記録した前回(0.31円)からの大幅な減少となりますが、6月〜8月は1再生あたりの収益は低くなる傾向があるため、この減少については特筆すべきことではないと思われます。

フィッシャーズが9300万円で1位に

それでは1再生0.265円を元にYouTuberの収入を計算してみます。

0.265円は2019年6~8月の数値ですので、2019年8月の動画再生回数を元に月収を計算しました。
結果は以下のとおり。

チャンネル 再生回数 予想収入 前回
フィッシャーズ メイン:3億1940万回 /
サブ:3160万回
9302万円 5754万円
東海オンエア メイン:2億270万回 /
サブ:4380万回
6530万円 7712万円
HikakinTV メイン:1億3000万回 /
ゲーム:8350万回
その他:160万回
5696万円 4478万円
はじめしゃちょー メイン:1億1480万回 /
畑:6180万回
サブ:820万回
4869万円 4428万円
BabyBus メイン:1億9010万回 5060万円 1705万円

 
※「東海オンエア」「フィッシャーズ」はメンバーの個人チャンネルは除いています。
※「前回」は前四半期資料から試算した2019年5月の収入

前回まで連続で1位となっていた「東海オンエア」(登録者数475万人)から「フィッシャーズ」(同581万人)が首位を奪還しました。
フィッシャーズは3年連続で8月の再生回数3億回という記録を叩き出しており、予想収入も前回5月の5754万円から9302万円と大幅増です。

3位のヒカキンも5696万円と3割近く増加。
8月は夏休み期間であることから、フィッシャーズやヒカキンなど小中学生に人気が高いYouTuberの再生数が伸びたものと思われます。

5位に入ったキッズ向けチャンネル「BabyBus」(登録者数309万人)は前回の1705万円から5060万円と3倍の増加です。

 

KUNやヒューマンバグ大学が倍増

想定収益が1000万円以上の主なYouTuberの結果は以下の通り。

チャンネル 再生回数 予想収入 前回
ボンボンTV 1億5070万回 3990万円 2709万円
まいぜんシスターズ メイン:1億2500万回 /
サブ:130万回
3347万円 3324万円
スカイピース メイン:7600万回 /
サブ:250万回
2080万円 1526万円
プリッとチャンネル 7430万回 1970万円 1461万円
水溜りボンド メイン:6400万回
サブ:870万回
1926万円 2203万円
キヨ。 7300万回 1936万円 1427万円
ヒカル メイン:7000万回 /
その他:140万回
1891万円 1894万円
ちゃんねる
がーどまん
メイン:4890万回 /
サブ:1090万回
1584万円 1636万円
KUN 5960万回 1580万円 783万円
きまぐれクック メイン:5230万回 /
サブ:530万回
1526万円 1035万円
ヴァンゆん
チャンネル
5580万回 1478万円 1166万円
フェルミ研究所 5360万回 1421万円 2262万円
兄者弟者 5350万回 1418万円 1627万円
桐崎栄三 メイン:4920万回 /
サブ:110万回
1334万円 1101万円
ポッキー 4857万回 1287万円 1174万円
ヒューマンバグ大学_闇の漫画 4820万回 1277万円 618万円
主役は我々だ!
グルッペン・フューラー
4790万回 1269万円 1032万円
ジェル 4700万回 1245万円 877万円
P丸様。 4610万回 1221万円 875万円
レトルト 4540万回 1204万円 1063万円
QuizKnock 4457万回 1181万円 804万円
セイキン 4130万回 1095万円 1042万円
まふまふちゃんねる 4075万回 1080万円 1034万円

 
大人数でのゲーム実況が特徴で、1日3本投稿と精力的に活動している「KUN」や、漫画系YouTuberの「ヒューマンバグ大学_闇の漫画」が倍増しています。

全体の再生回数も増加しているためか、1000万円以上を稼ぐYouTuber自体も増えたようです。

水溜りボンド」は、この四半期ごとの調査で2470万円→2429万円→2203万円→1926万円と減少が続いています。

 

YouTuberには企業案件などの収入もある

ここで挙げた収入予想は、「Google Adsense」のみの収益です。

YouTuberには“企業案件”やグッズ販売、イベントやテレビ出演などの収入もあります。
トップクリエイターの総収入は上に記載した金額を大幅に上回るものと想像できます。

 

広告単価にもばらつきがある

また、Google Adsenseの広告単価もチャンネルや動画によってばらつきがあります。

マスザワ内閣」(登録者数5.2万人)は、動画の再生時間や視聴者層などによって広告単価は大きく変わると語っています。
(関連記事「登録者2万人のYouTuberが月収を公開」)

ラファエル」(登録者数136万人)も、動画内の広告数により「収益が3倍ぐらい変わる」と述べています。
(関連記事「ラファエルがYouTuberの年収を予想。ヒカキンをおさえトップになったのは…」)

0.265円という単価は、決算資料から計算した正確な数値ですが、あくまでも平均値ですので、実際の収益とは異なる可能性があります。
参考程度にお考えください。

関連リンク

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UUUM株式会社 IRニュース
UUUM株式会社 20年5月期 第1四半期決算説明資料